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石川 拓治
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班

幻冬舎

グループ:Book

ランキング:14

価格:¥ 1,365

ポイント:13 pt

発売日:2008-07

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カスタマーレビュー

志を学びました  (2009-01-09)
本書のあり方について、他レビューでは異議も唱えられています。
しかし、理想・夢を現実のものにする、木村さんの生き様を紹介してもらったという点で、大きな価値と感謝を感じています。上手な販売戦略によって、自分が気付けたのですから。

”奇跡のリンゴ”を口にしたいと感じるのは自然のこと。農法の転換巻もささいな幸せから拡がります。住み慣れた町を歩くとき、どうして人間ばかりで他の動物がいないのだろうと、時に感じる違和感。それは人類の発展でもあり不調和でもあり。

そして、そんな上面ではなく、根の深くまで行き渡るものを頂きました。事を成す際に一番厄介な相手は自分。今の己を越え続けることで未来は切り開かれる。感謝と考えることを忘れない。ひたすらにひたむきに。自分の内なる心に正直に、恥じないように努力しようと感銘を受けました。直接お会いすることがなくとも、自分の範とさせて頂きます。

ただ、頁を埋めるだけの茂木さんの解説が、非常に残念です。独自性のない概説は、読後感を損なうばかりでなく、木村さんと偉業をぞんざいに扱っているようで、失礼だと怒りを覚えました。

ご本人の書かれた本をまた読んでみたいものです。

すべてを投げ出し夢を追うこと  (2008-12-23)
 青森の農家は自分家用に米をつくり、現金収入用にリンゴをつくります。
 木村さんは普通の農家(婿養子になり農家を継ぐ)でしたが、福岡正信さんの「自然農法」の本に出会い、りんごの無農薬農法をおもいたちます。最初は試験的にやっていったのですが(4分の1の樹で試す)、のめりこんでしまい、すべての樹を無農薬農法の開発に使うことにします。これで現金収入がなくなり、ホームレスのように日雇いをしたり、キャバレーで働いたりしながら、なんとか生活を紡いでいきます。家族は大変な境遇におちいってしまいます。あまりの貧乏に自殺さえも考えますが、その場でヒントを目にし、俄然やる気がおきるのです。
 最終的に畑に生態系を築くことで、無農薬リンゴが完成します。この成功物語は、「時間をうまくつかって成功しよう」というスマートなビジネス読本とはかけはなれたものです。木村さんはすべての力と心をリンゴに集中していました。「人生を壊してもいいから、やりとげたい」という自己破壊的とも思える執念で、このリンゴを完成させました。
 このレビューを見ていると、「感動した!」という言葉がいたるところに見られます。「すべてを投げ出して一つのことに賭けたい」という願望は男性なら誰だってもっているでしょう。しかし、実際問題としてはできません。家族を路頭に迷わせることも、今の生活を変えることもできません。
 しかし、秋山さんは推し進め、やり遂げたのです。秋山さんは、一度無農薬栽培を辞めようと考えます。そのとき、貧乏で文房具も買えなかった娘が「こんなにがんばったのだから、辞めないで」と懇願するのです。秋山さんの夢でもあり、家族の夢でもあったのですね。

無農薬栽培に対する壮絶な思い  (2008-12-23)
とにかく読んでください。

壮絶な本です。

普通に無農薬栽培と聞くと、「少し大変そう」ぐらいな知識しか僕らにはない。

僕もそんな調子で本書を手にしてみたが、とんでもないことがわかった。

基本的に「りんご」の「無農薬栽培」というのは、人類が何も食べないで生きていくぐらい難しいこと。

ともすれば、超異端であること。

当時の農家の人々からすれば、全員が全員、100%無理!!!。

という問題を、木村さんとその家族のどん底貧乏、餓死寸前になるまで、「りんご」の「無農薬栽培」に取り組んだことの壮絶な死闘が描かれている。

まさに、一人で、宇宙船を作って月面着陸するぐらいの、とんでもない作業を要するのです。

それも何年もかけて、何年もかけて。

年々木村さんに忍び寄る「絶望感」

「りんご」の「無農薬栽培」はやっぱり無理だった!ことがわかったときには既に家族は貧乏どん底、死ぬしか道が残されていなかった。

が、

主人公のとんでもない「絶望の底」、「絶望の向こう側にある絶望の淵」まで行った木村さんの壮絶なリンゴの無農薬栽培にかける思いが伝わってくる本。


最後には、「無農薬栽培」とは、

そして人間と自然が共存することとは?

植物、農作物が「生きる」とは何なのか?


それを学ばせてくれた一冊でした。

http://blog.goo.ne.jp/makemehappy_2006/e/91c579253b7354fc0cd1b02ce6f68843

名産品紹介・・・・じゃないよ。  (2008-12-21)
 番組がワザワザ木村氏だけを本にした理由はなんだろうか?
 同番組は、100回以上も放送済みであり、前番組の『プロジェクトX』のように何回か放送分をまとめて本にしてもいいはずだし、木村氏以外は本にするほどでもないのなら、放送内容の質を疑われるだろう。
 断定はしないが、幻冬舎が、木村氏の苦労の物語のみに灯を当て、感動もので売れる、との読みで、本書の刊行に至ったのならば、興醒めである。

 「感動した」とのレビューも多いが、内容については、執筆者の筆力もあり、安っぽい感動物にしか仕上がっておらず、木村氏の自然に逆らわない無農薬農法の主体を置いた『自然栽培ひとすじに』が、本書より1年半以上も前に刊行されながら、レビュー・評価数ともに本書より圧倒的に少ないことから、前述の出版社の意図に乗せられている読者の姿も窺え、再度興醒め。

 私は、りんご農家ではないので、本書がそのまま使えるわけではないが、近い趣旨の耕作を共同で行っており、米作りの際、土の塊が残るぐらい荒く耕し、代掻きも適当に2,3回かき混ぜただけの方が、根の張りが良いとか、田植え1週間後から1週間おきに3,4回、苗の間にタイヤチェーンを引きずって歩くと、雑草が殆ど生えなくなった、との箇所は、大変参考になり、来年は是非試してみたいと思わせた。
 また、実る地上部より、根を張る土地の大事さにも、既に理解していたがうなづいた。


 多分、木村氏の口調や暖かさが直接会えば、本書の何倍にも魅力溢れるものだと実感できるのだろうが、本書ではその表現を仕切れておらず、読者の興味を農よりも、新しい旨いりんごという商品へ向かわせてしまっているのが残念だ。

 ところで、隣のりんご農家などで、木村式に追随する所は出てきたのだろうか?
 それが広まることこそが重要で、木村氏もあえて自慢のりんごを高価格で売らぬまでして望んでいる事なのだが、木村式が汎用されぬなら、氏の苦労はなんだったのかともなりかねない。

苦労話ですら、ぬくもりがある  (2008-12-16)
現在のリンゴはニュートンの時代にあった野性のものとは違い、大きく甘くなるよう品種改良されているため農薬なしでは90%以上も収穫が減ると言われています。
そんな農薬不可欠のリンゴ栽培に無農薬で挑戦した木村秋則さんを追った本です。

無農薬に挑んだものの、木にリンゴが全く実らなくなってしまう。
一家の生活は困窮していき、カマドケシという津軽弁で最悪のあだ名を付けられ、結果を出せない焦りから悪循環に陥り自殺まで考えるようになってしまう。
ところが、自殺場所を求めて入った山の1本のドングリ木を見て木村さんは愕然とする。
農薬を撒かなくても健康な葉。雑草は生え放題だけれど根がしっかり張っている土。
木村さんはこの土は生物の合作なのだと気付く…。

リンゴ畑の雑草を生やすなど、壊れてしまっていた土中の生態系を戻すことから始め、荒れた畑がどんどん回復して、一つまた一つと花が咲いて行き、やっと木に花が咲き誇ったシーンでは感動してしまいました。

その後も模索は続く中で、リンゴを買った人たちや家族・周囲の応援のエピソードにまた感動。
立派な無農薬リンゴが誕生秘話にすっかり魅せられてしまいました。

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