スクワット&ランジとウォーキング併用で基礎代謝アップ
目次
なぜスクワット・ランジが基礎代謝を上げるのか
大腿四頭筋やハムストリング、臀筋など下半身の大きな筋肉を効率よく動かすことで、安静時のエネルギー消費量(基礎代謝)が向上します。特にスクワットとランジは複数の関節と筋肉を連動させるため、代謝アップ効果が高いのが特徴です。
効果的な組み合わせ方
- ウォーミングアップ(5分のウォーキング)
- 下半身集中ワークアウト(スクワット&ランジ)
- クールダウン(ゆっくり歩行+ストレッチ)
この流れを週2~3回取り入れるだけで、ウォーキング時の脂肪燃焼量も増え、日常生活での消費カロリーがアップします。
スクワット・ランジのバリエーション比較
種類 | 主なターゲット筋 | メリット |
---|---|---|
ベーシックスクワット | 大腿四頭筋、臀筋 | フォームが簡単で初心者向け |
ワイドスクワット | 内転筋、臀筋 | 内ももをしっかり刺激 |
バックスクワット | ハムストリング、臀筋 | 深くしゃがむほど代謝向上効果大 |
ランジ(前方) | 大腿四頭筋、臀筋 | 前後方向のバランスで体幹も強化 |
サイドランジ | 内転筋、臀筋 | 横方向に動くことで股関節可動域拡大 |
ドロップランジ | 大腿四頭筋、臀筋 | 動的ストレッチ効果+筋トレを同時に実現 |
週のプログラム例
- 月曜:5分歩行 → ベーシックスクワット30秒×3セット → 5分歩行
- 水曜:5分歩行 → 前方ランジ30秒×3セット → 5分歩行
- 金曜:5分歩行 → ワイドスクワット30秒×3セット → サイドランジ30秒×2セット → 5分歩行
※セット間は30秒休憩。フォーム重視で質を高めるのが長続きのコツです。
継続のポイント
- 動画解説を見ながらフォームチェック
- 回数よりも「動きの質」を意識
- ウォーキングに組み込む(公園のベンチや階段を活用)
- まずは「30秒ワークアウト」を習慣化し、少しずつ時間やセット数を増やす
ストレッチポールを使ったセルフケア
ポールマッサージの基本的使い方
- ポールの置き方
- 長い軸を背骨の下にあて、仙骨・胸椎・後頭部の3点がポールに乗るように仰向けに寝る。
- 首や腰に余計な力が入らないよう、頭はポールの上に軽く乗せるだけにする。
- 呼吸とローリング
- ゆっくりと深呼吸しながら、背中を前後にコロコロと動かす。
- 1ポジションにつき15〜30秒キープし、筋膜や筋肉の緊張をほぐす。
- 手足の動きをプラス
- 両腕を大きく広げたり肘を曲げて動かすことで、肩甲骨周りも同時にケアできる。
- 下肢は膝を軽く曲げてポール上でゆらゆら揺らすと、骨盤周りの柔軟性アップにつながる。
部位別セルフケアメニュー
部位 | 目的 | ポジショニング・動作 |
---|---|---|
背中全体 | 筋膜リリース・姿勢改善 | 仰向けに寝て背骨に沿ってコロコロ転がす |
肩甲骨 | 可動域拡大 | 脇を開き、肘を伸ばしたままポール上で腕を回す |
腰〜お尻 | 疲労回復・骨盤調整 | 仙骨から腰をゆっくりスライドさせてほぐす |
太もも裏・脚裏 | 血行促進・疲労軽減 | 座位で片脚ずつポールに当て、前後にゆっくり圧迫する |
実践のポイントと注意点
- 安定した床で実施し、転倒に注意する。
- 1回10〜15分程度を目安に取り入れると、毎日の習慣化につながる。
- 痛みが強い場所は無理せず回数を減らし、症状が続く場合は専門家へ相談する。
- 使用後は背骨周りの軽いストレッチで体を整えると、効果が持続しやすい。
継続のコツ
- 寝る前の5分ルーティンに組み込み、習慣化する。
- リラックスできる音楽やアロマを取り入れて「セルフケア時間」を演出する。
- セルフケア後はコップ1杯の水分補給を忘れずに。
- 翌朝の身体の軽さを感じながら、「やってよかった」を実感しよう。
心拍ゾーンを意識した心肺機能アップ方法
心拍ゾーンとは
心拍ゾーンとは、1分間あたりの心拍数(HR)を最大心拍数(HRmax)に対する割合で5段階に分けた指標です。各ゾーンには目的や得られる効果が異なり、計画的に強度をコントロールすることで効率よく心肺機能を向上できます。
- 最大心拍数(HRmax)の算出:
HRmax ≒ 220 − 年齢
心拍ゾーン別の概要
ゾーン | %HRmax | 目的 | 時間目安 | トレーニング例 |
---|---|---|---|---|
Zone 1 | 50–60% | ウォーミングアップ・回復 | 5–10分 | 軽いウォーキングやジョグ |
Zone 2 | 60–70% | 脂肪燃焼・心肺ベース作り | 45–90分 | ゆったりジョギング、長時間ウォーキング |
Zone 3 | 70–80% | 有酸素能力強化・ペース維持 | 30–60分 | 目標ペースでのジョグ、リズミカルなサイクリング |
Zone 4 | 80–90% | 乳酸性作業閾値向上・スピード持久力強化 | 10–30分 | テンポ走(キロ5~10kmペース)、短めのインターバル走 |
Zone 5 | 90–100% | 最大スピード・心肺最大能力向上 | 1–5分(累計) | 全力走インターバル(400mダッシュ×数本) |
※ 表中の時間は目安。経験や体調に合わせて調整してください。
トレーニングプログラム例
週3〜4回のランニングを想定した初中級者向けプログラム例です。
- 月曜日:Zone 2で60分ジョグ(心肺ベース作り)
- 水曜日:Zone 4で8分×2本のテンポ走(間に3分レスト)
- 金曜日:Zone 1で30分回復ジョグ
- 日曜日:Zone 3で45分ペース走
これを4週間継続し、5週目にZone 5インターバル(200m全力×6本、レスト200m)を追加すると効果的です。
心拍数の測定と注意点
- 心拍数計測機器の準備
- 心拍数計(胸ストラップまたは光学式センサー搭載のランニングウォッチ)を使用することで正確なゾーン管理が可能です。
- 正確な計測のコツ
- 計測前にセンサーを正しく装着し、心拍信号が安定するまで待つ。
- トレーニング中は常に現在ゾーンを確認し、外れたらペースを調整。
- 注意点
- オーバートレーニングを防ぐため、Zone 4以上の強度は週1回程度に抑える。
- 疲労やケガのサインが出たら強度を落とし、回復を優先する。
- 持病や不整脈がある場合は医師に相談する。
継続のコツと次のステップ
- トレーニングログをつけ、ゾーンごとの経過を可視化する。
- インターバル走後はZone 1でクールダウンし、心拍を60–70%までゆっくり下げる。
- 栄養補給はトレーニング前後に炭水化物とたんぱく質をバランスよく摂取すると回復が早まる。
- さらに乳酸除去能力を高めたい場合は、上記プログラムのZone 3セッションにドリル形式のビルドアップ走を取り入れてみましょう。